【開催報告】オンラインで磁性薄膜・多層膜研究の発展を探る - 第24回 CROSSroads Workshop –
2020年6月30日(火)、7月10日(火)、8月4日(火)の3日間、WEB研究会にて第24回 CROSSroads Workshop 「偏極中性子を使った磁性薄膜・多層膜研究」を開催し、86名の方々に参加いただきました。
磁性薄膜・多層膜さらにその関連物質については、スピンバルブ素子、高感度磁気センサ、高速磁気スイッチングなどの応用研究や製品開発が進められていますが、試料の作製技術の進歩によりその研究は盛んになっています。これらの物質の表面・界面の組成や構造、状態、形状を測定するのに効果的な偏極中性子実験法が発展し、実際のデバイス動作環境条件である弱磁場試料環境を組み合わせた研究も行われています。本研究会には、国内の偏極中性子反射率法の利用研究者を中心に、デバイス、スピン流、放射光の専門家、また、企業からも多数の参加をいただき、活発な交流、議論、研究提案が行われました。
今回、CROSSroads Workshopとして初めてのWEB研究会を開催しました。WEB研究会の利点を活かして、全体で6講演を3日間に分割し、1日あたり2講演の短時間で参加し易いプログラムを組みました。その結果、遠隔地や企業からも多くの方々にご参加いただくことができました。参加者の皆様からは、「1日あたりの講演時間が短いので集中できて良い」、「出張せずに済むので専門外であっても参加し易い」、「今後も研究会を定期的に継続して欲しい」、「オンライン会議なら通常の出勤で気軽に参加できる」という声をいただきました。その反面、2回目及び3回目の開催日時とプログラムのアナウンスが直前になってしまったため、「都合がつかずに参加できなかった」とのご意見もいただきました。この点は次回のCROSSroads Workshopでは改善したいと思います。